下の図はポリエステル系柔軟剤(EX-200A)の基本樹脂構造及び水中での分散状態をモデル化したものです。
この様な樹脂骨格を持たせることにより優れた柔軟性と耐久性を対象布に付与する事が可能です。
ポリエステル系柔軟剤は柔軟性の他にストレッチバック性(伸長・回復性)を対象布に付与する事が出来ます。
グラフは未加工布(ブランク)と当社ポリエステル系柔軟剤3種の伸長率を測定したデータです。ブランクと比べ伸長率が高くなっています。これらの柔軟剤はスポーツ衣料等の用途に適しております。
左の写真は当社ポリエステル系SR剤(SR-1000)を加工した繊維(ポリエステル繊維)に油汚れを付着させた後、水中(洗濯浴)で汚れが遊離していく様子を写したものです。通常ポリエステル繊維に油分汚れが付着しますと汚れとの親和性が高く非常に落ちにくくなりますが、当社SR剤を加工しておく事によって繊維が親水化され汚れが大変落ちやすくなります。また、ポリエステル系柔軟剤と同様に処理方法によっては非常に優れた耐久性を付与する事が出来ます。
当社SR剤を用いて得られるSR性にはSRM性とSRD性の2つがあります。SRM(Soil Removal)は油分等の汚れの洗濯による除去性を表し、SRD(Soil Redeposit)は洗濯浴中で汚れが生地に再付着しないか?を表すものです。
試験データから未加工布と比べSRM、SRD共に優れた効果を発揮してます。また、データ中のHL-0 ~ 50 は洗濯回数を表しており、洗濯50 回後でもSR性を発揮している事がお分かり頂けると思います。
当社SR剤はSR性の他に疎水性でありますポリエステル繊維に吸水を付与する事が出来ます。吸水性を計る試験方法の一つ「バイレック法」で未加工布に比べSR剤加工布がどれ位水を吸い上げるかを測定したデータです。
写真からSR剤加工布が非常に良好な吸水性を発揮している事が分かります。
ポリエステル繊維を染色、加工する際問題となるオリゴマーについて当社ポリエステルオリゴマー分散剤を使用し分散効果を試験したデータです。オリゴマーを微分散させ繊維への再付着を防ぐ効果があります。
染色釜に付着した染料やオリゴマー等の汚れはなかなか落ちませんが、当社缶体洗浄剤にて洗浄して頂くと効率良く染色釜の洗浄を行なう事が出来ます。